勝手にアニメ語り第一回 言の葉の庭
五月も半ばという事で、季節的にはもうすぐ梅雨になります。
しかしながら、昨今の温暖化だか気象の異常のせいで、梅雨も一瞬で終わるような、そんな年がここ何年も続いているような気がします。
さて、梅雨と言えば私は思い出すアニメがあります。
正直話の内容としては特に語りたくもならない作品なのですが、一点ものすごく印象に残った場面があります。
主人公のタカオは高校生で将来は靴職人を目指しています。
そんなタカオは雨の日になると一限はサボってとある庭園のあずまやで靴のデザインにはげみます。
ある日、あずまやで昼間からビールを飲んだくれるユキノと言う年上の女性に出会います。
雨の日になるとタカオは授業をさぼってあずまやに赴くのですが、その度にユキノに出会うことになり、二人はなんやかんやあって親しくなります。
そしてタカオは今作っている女性用の靴がどうにも上手くいかない事を告げます。
そこでユキノは何も言わずに靴を脱ぎます。
私の印象に残ったのはここです。
手でもなく、顔でもなく、足を丹念に調べデータを採取するタカオ。
紙の上に足をおいて鉛筆でなぞる。
ずらすまいと足に触れる・・・エロい!
アニメーションなのにこんなにエロいのは機動戦士ガンダムのランバ・ラルとハモンの関係性、或いはシャアとララァの関係以来ではないでしょうか。
タカオはただ純粋にユキノの為にと靴職人の卵としてお願いをします。
ユキノはそれを承諾します。
恐らく両者とも自分たちが思っている以上のことなんて考えてはいないと思うのですが、とにかくエロい。
多分、私の記憶が確かならば、その時がタカオとユキノが初めて触れ合った場面だったと思います。
なまめかしい。
新海誠あなどるがたし。
タカオとユキノは雨の日に会うたびにその関係を深めているのは明らかなのですが、それでも明確に友達と言う関係性を口にしたわけでもなければ、もちろん恋人のような関係に発展したわけでもない。
上手く言葉にはできませんが、すん止めのエロさというか、裸とかSEXとかそういう直接的な表現を使わずにここまでエロさを表現しただけでも、言の葉の庭、一見の価値はあると思います。
そのあとの流れとかは、簡単に読めてしまうのが惜しいです。
最後に、余談になりますがエンディングの秦基博のRain(大江千里のカバー)はアニメーション関係なく素晴らしい。
今年2016年。
新海誠監督は新たなアニメーション作品を準備しているようです。
期待して待ちたいと思います。